今、カードゲームがアツい。
コロナ禍により長大化した「お家時間」。きっとゲームをして過ごす人は増えたに違いない。
テレビゲームなどに限らず、家族との時間も増えたことで、家庭でできるアナログなボードゲームにも注目が集まっている。
広義のボードゲームにはもちろん、カードゲームも含まれる。トランプやウノといったメジャーどころが集う中……これまで「こどものあそび」ないし「オタクの遊び」だった、一般カードゲームたちが、ボードゲームの世界に名乗りを上げはじめた。
カードゲームは対人戦。大会などで不特定多数の人物と勝負をする性質上、感染症にめちゃくちゃよわい。ドン引きするくらいクソザコ。
しかも昨今のカードゲーム、先に挙げたトランプやウノと違い、新しいカードが次々出て、デッキの構築を変えて遊ぶのが主流。「勝つためには課金が必要なトランプ」というのが私の認識だ。
人が集まって勝負ができなくなればカードゲームはできないし、勝つ必要がなくなれば商品も売れない。メーカー側としては最悪だろう。
だからこそ挽回の一手。それがカードゲームからボードゲームへのレベルアップだったのだ。イメージとしては「カードゲームの据え置きハード化」と言えば伝わるだろうか。課金しなくても遊べるようにしたデザインの商品を出している。
その先駆者こそ……
①ポケモンカードゲーム
通称ポケカ。
国内外問わず人気を誇るデジタルゲーム界のビッグタイトル、ポケモンをモチーフにしたカードゲーム。
現時点で最強のカードゲーム。
はじめやすさ★★★★★
競技性★★★★★
ボードゲーム度★★★★★
「家族でポケカ！」は伊達ではない。
子供から大人まで、今ではポケモン知らんやつなんかおらんからな。まず何より手が出しやすい。
育成とバトルという2本柱を上手いことゲームに落とし込んでいるシステムは流石の一言。ルールも単純なうえにカード自体が他に比べて安価なため、親世代も子供へのプレゼントとしても選びやすい。本当に最強。
日本初の国産カードゲームということで歴史も長く、数年前から家族で遊べることをウリにジワジワ売れ行きを伸ばし……2018年〜2019年、だいばくはつ。シンプルかつ奥深いゲーム性が受け始め、商品の品切れ、カード価格の高騰などすんごいブームを巻き起こす。
人気は今でも健在。
取り敢えずファミリーセット買って家族や友達と遊ぼう。3年は楽しめると思うぞ。
ハマったら課金して強いカードを揃えていけばいい。完全に据え置き型ゲームとして成立してる。すごい。
一定周期で使えるカードが変わっていくことで競技性の高さを保つのに一役買っている。だからといって古いカードでは遊べなくなるという訳ではない。
本当に最強。
それはどうかな
カン☆コーン
②遊戯王ラッシュデュエル
なんか来た。
……なんか、すごいのが来た。
はじめやすさ★★★★★★★★
競技性★★★
ボードゲーム度★★★
遊戯王。原作は週刊少年ジャンプで連載されていたマンガ。未だに根強いファンが多く、作中に登場したカードゲームをモチーフにした遊戯王OCGは、日本カードゲーム界で一時代を築きあげた。
だがこのOCGがクセモノで、一見ルールが複雑そうに見えて複雑。むずかしい。はっきり言って大人向け。ボードゲームは万人がプレイできなければならい。
──そこで登場したのが。
遊戯王デュエルリンクス
スマホアプリ。
無料でできる遊戯王なのだが、ルールが一部簡略化されている。これにより敷居を下げつつ、かつて遊戯王を遊んだ大人たち、遊戯王に興味があるけどホンモノのカードを買いたくない人たちを囲い込んだ。
地固め成功。そして登場するのが──本題のラッシュデュエルだ。
遊戯王ラッシュデュエル、すごい。
まずルールがかんたん。なのに遊戯王特有の「相手ターンでも使えるカード」があることで、心理戦、読み合いが生きてる。すごい。
次にはやい。すぐ終わる。ポケカやOCGだと1試合10分とかザラなのに、5分くらいで大概試合が終わる。すごい。
さらにカードが安い。こないだ出たデッキなんか500円。入ってるカードが強いのに、ワンコイン。すごい。
デュエルリンクスよりルールを簡単にし、プレイ時間を短くすることで子供に触りやすいゲームになった。カードも安く、「まぁこのくらいなら買ってもいいか」となるので、無料のデュエルリンクスを踏み台にしてユーザーが参戦しやすい。考えたなKONAMI。
まだまだ生まれて日の浅いカードゲームなので今後に期待。遊戯王とは別のゲームだと思って触って欲しい、マジで。
ただし、ちゃんとボードゲームしてるかは怪しいところ。恐らくデッキ単体を買うだけでは満足できない。
ちなみに。
本家本元、OCGでもボードゲーム化進行中。You Tubeでの企画「遊戯王デュエルロワイヤル」をベースに、固定3デッキを使って遊べる。
※本商品のみで遊ぶ事を前提としたカードでデッキが構築されています。
↑こんな注意書きがカードゲームに付けられるなんて……感動した！！
2大カードゲームがボードゲームとしての売り方を推し進めているころ。
国内最王手カードゲームさんは。
③デュエル・マスターズ
はじめやすさ★★★
競技性★★★★★★★★★★★★★★
競技性に全振りしていた。
馬鹿か？言ったぞ私は。
大会などで不特定多数の人物と勝負をする性質上、感染症にめちゃくちゃよわいって。競技性高めてどうすんねん。今対戦できんやろがい。おい、タカラトミー、聞いてるか、おい。
クロニクルデッキ「一人遊びモード追加！」
──おわりだ。
